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隠戸(おんど)は、大日本帝国海軍の特務艦で、隠戸型給油艦の1番艦。艦名は広島県呉市の「音戸瀬戸」にちなんで名づけられた〔片桐, 578ページ〕。「隠戸」は「音戸」の別表記であり、「隠渡」とも書かれた〔。 == 艦歴 == 大正12年度艦艇補充計画により、川崎造船所で大正12年3月12日に竣工し、呉鎮守府籍となる〔『特務艦要目表』pp.6〕。竣工後、石油輸送に従事する。1925年(大正14年)12月に第一予備艦となって兵装等を還納後〔『特務艦隠戸北米行動報告』pp.35〕、1926年(大正15年)2月から1927年(昭和2年)3月までは第四予備艦となり乗員が配置されなかったが〔『特務艦隠戸北米行動報告』pp.7〕、昭和2年4月に再就役の後は再び、北アメリカ方面〔『特務艦隠戸北米方面行動ニ関スル件』pp.2〕、タラカン〔『重油輸送量ニ関スル件』〕などからの石油輸送に任じる。1928年(昭和3年)12月4日の御大礼特別観艦式では「間宮」などとともに拝観者搭乗艦に指定された〔『大礼特別観艦式拝観者搭乗艦ニ関スル件』pp.2〕。 1941年(昭和16年)10月15日付で第六艦隊(清水光美中将・海軍兵学校36期)付属となり〔『日本の軍艦13』43ページ〕、補給部隊に属する〔『第六艦隊戦時日誌』C08030020400, pp.9,12〕。日本本土とクェゼリン環礁間での輸送任務に従事し〔、1943年(昭和18年)に入ってからは昭南 (シンガポール)、パレンバン、ミリから日本本土およびトラック諸島、パラオ方面への石油輸送に従事した〔『日本の軍艦13』43,44ページ〕。11月15日、単独で2513船団を編成して〔『第一海上護衛隊戦時日誌』pp.39〕駆逐艦「早苗」護衛の下にパラオを出港しバリクパパンに向かう。3日後の11月18日夜、〔「USS BLUEFISH, Part 1」p.92〕のセレベス海を航行中にアメリカ潜水艦ブルーフィッシュ (''USS Bluefish, SS-222'') の攻撃を受け中破し、護衛の「早苗」は沈没して船団は消滅した〔『第一海上護衛隊戦時日誌』pp.29,30,39〕。曳航されてマニラに入港し修理が行われたが、1944年(昭和19年)11月13日にマニラ湾でアメリカ第38任務部隊(ジョン・S・マケイン・シニア中将)の艦載機による空襲を受け沈没した。12月20日に除籍。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「隠戸 (給油艦)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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